セカンドオピニオンについて

医療
患者さん
患者さん

がんで手術を勧められたんだけど、まだ迷っているんです。。

コタロウ
コタロウ

じっくり考えて、納得してから決めないといけません。

セカンドオピニオン外来を受けてみますか?

なんですか、セカンドオピニオンって?

このような場面は、日常の診療の中で、よくあります。

セカンドオピニオンとは、文字どおり「ほかの医師に意見を聞くこと」ですが、いろいろと誤解されていることが多い印象を持っています。

この記事を読むことで、セカンドオピニオンの意味、使い方が分かるようになり、より最適な治療法を後悔なく選ぶことができるようになります。

セカンドピニオンとは

主治医に「全てお任せします」という医師患者関係は、かつて(昭和の頃は?)主流でした。その後、時代の流れて患者の選択を尊重するようになり、Informed Concent(直訳すると、告知に基づく同意)が当然の時代になりました。患者さんが中心になって治療方針を決めるべきと考えられるようになったのです。

その一環として、主治医だけでなく、ほかの医師の意見を聞く機会を設ける「セカンドオピニオン」が、1980年代から米国を中心に広がりました。日本でも1990年代後半からさかんになり、1998年には「セカンドオピニオンを推進する会」ができました。令和では、完全に定着したシステムになっています。

なお、別の病院、医師の診療を希望する場合は、紹介であって、セカンドオピニオンではありません。セカンドオピニオンは、あくまで相談するため、意見を聞くための機会です。

どんなときに受けるべきか

患者さんが治療方針に自信が持てないときは、いつでも受けていい、いや受けるべきと思います。

奥ゆかしい方は、遠慮して「主治医の機嫌を害するのでは?」と気にされることがありますが、ご自分のことですから、余計な配慮は必要ありません。大半の(真っ当な)医師は、患者さんが納得したうえで治療を選択することの重要性を優先してくれるでしょう。逆に、セカンドオピニオンを希望したくらいで気分を害するようでは、医師として誠実とは言えないと思います。

ただし、まずはファーストオピニオン(最初の主治医の意見)を理解することが大切です。がんの場合なら、自分の病状、進行度、治療法を選ぶ理由を理解していないと、セカンドオピニオンを受けても混乱が深まるだけでしょう。

手順

主治医にセカンドオピニオンの希望を伝えたら、紹介状(正式には診療情報提供書といいます)、検査結果をまとめて用意してもらいます。

セカンドオピニオンを受けに行く病院探しですが、基本的には患者さんが自分で探します。どこに行っていいのか分からない場合は、患者相談窓口に相談に行くとよいでしょう。

日時を決めて、受診してください。その際には、聞いておきたいことをメモにまとめておくと時間を有効に使えるし、納得するまで質問しやすいでしょう。

セカンドオピニオンを受けた後は、これからの治療法について、主治医と再度相談することになります。どんなにセカンドオピニオン先が魅力的でも、あくまで相談外来です。患者さんを横どりしてはいけない不文律というか掟があります。万一、相談先に転院する場合は、あらためて紹介してもらうことになります。

注意点

  • セカンドオピニオンは、自費診療です。だいたい1時間あたり1〜2万円が相場になります。
  • セカンドオピニオンに行くことで、治療が遅くなります。前述のとおり、迷うならおすすめしますが、明らかな治療方針が示されているなら、余計な労力、時間を費やすことはありません。なかには、ドクターショッピング(いろんな病院を渡り歩くが、1ヶ所に決められない)で時間を浪費してしまい、治療が遅れてしまうことがあり、注意が必要です。
  • セカンドオピニオンでも、同じ治療を提示されることが多いと思われます。それはそれで意味があることです(納得感は強くなるでしょう)。しかし、現代の医療では、医師によって意見が異なることは少ないことは知っておいてもよいでしょう。
  • セカンドオピニオンは苦情相談所ではありません。ときどき不信感の解消のために受診される方がいますが、あまり意味がありません。

まとめ

  1. セカンドオピニオン外来は、患者さん主導の意思決定に役に立つ。迷ったら積極的に利用するべき。
  2. セカンドオピニオンのために治療が遅れないように、主治医との関係を壊さないように、注意しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました